• Goto Wakana

6月11日フラワーデモの記録

Updated: Sep 18, 2019

6月11日の東京駅前フラワーデモで

取材をしていらしたAFP通信さんが

編集された動画と記事を

送ってくださいました。


私のスピーチも一部

使って下さっていたので

せっかくだからその時の原稿を

ここに残したいと思います。


Flower Rally, a monthly rally

to protest against sexual violence

has spread across Japan.


This article and the movie below are

from the June11th where

I made a speech about

my experience and thoughts

as one of the speakers on that night.


Article in English:

https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/protecting-rapists-protesters-accuse-japan-of-failing-women






悔しかったこと、気持ち悪い思いをしたこと

恥ずかしかったこと、やめてと言えなかったこと

metooムーブメントが始まってから

いくつもの記憶が蘇りました。


元彼から受けたデートレイプ


派遣先の上司のセクハラ


バイトの客からのセクハラ


まだ幼かった私の身体を

ジロジロ見て

性的な言葉を

かけてきた大人達。


一番最近になって蘇った記憶では

幼稚園時代に同級生の男の子達から

毎日のように受けていた

スカートめくりや

トイレでの覗き行為。


世界一安全ともいわれる国日本で

私は3歳から性暴力に晒され

慣れさせられ

上手にあしらう方法を身につけさせられ

そして自分で自分を責める事を覚えさせられました。


20台後半になって

metooの波がわたしにも届いて

大勢の人が声を上げてくれているおかげで

私は、暴力を暴力だと

認識するまともな感覚を

ようやく取り戻しました。


小さなことに思えるような暴力であっても

彼らは確実に私に恐怖と嫌悪を植え付け

その度に、自分自身を大切にする力を

私から奪っていきました。



私は、ストーカーや家庭内暴力の対策をしている

駆け出しのカウンセラーです。

被害者を救済するだけでなく、

加害者の初犯、再犯を防止するために

加害者が暴力行為から足抜けできるように

支援に関わっています。


だから私は、4・11のデモでは

加害者更生についてや

加害者を生まない社会を

作りたいんだって思いを語りました。

そんな私が今日お話ししたいのは、


ある日たまたまついていた

テレビのワイドショーから流れてきた

こんなコメントです。


児童虐待事件の親と

薬物使用で逮捕された芸能人の報道の後

コメンテーターのこんな言葉が

聞こえてきました。


元某県知事で芸人である男性の一言です。


「やっぱり、厳罰化するしかないでしょうかね。

一部の出来損ないのせいで

普通の人にまで迷惑がかかるのは

残念なことですけど。」



例えば、これが、暴力の被害を受けた個人が

加害者を恨んで発した言葉だったなら

怒りをこういう形で発しても

それはごく自然な事だと思います。


けれども、県知事という立場で

公共政策に関わっていた人間が

そして今現在も多くの人に

影響力を持つ立場の人間がね

政治を行ったことのある人間が

公の場でしたコメントだとなれば

私は一言物申したいですよ。


あまりにも無責任なんじゃ無いですかって。


そんな関係ないような

あたかも人ごとのような

あたかも、そういう加害者が

生まれながらに出来損ないだったから

事件が起きたかのような言い方して

そんなわけないじゃないですか。

この欠陥だらけの社会がそういう

加害者を生んだんでしょ!


その責任に目を向けずに

個人を出来損ない呼ばわりして

片付けようなんて

国家にとって

国の権力のトップに君臨して

甘い蜜を吸っている

一部のお偉いさん達にとって

こんな都合のいい思想はないですよ。


性暴力に関して言えば、

スカートめくったり

トイレのぞいたりっていう

性暴力を働いてた3歳の男の子を

野放しにしてたのはこの社会でしょ!

ただのいたずらだと放免して

性暴力を許容し続けたこの社会が

加害者を育ててるじゃないですか。


女性をモノ扱いするような

メディアのコンテンツに加担したり

レイプカルチャーを助長させてきたのは

この社会通念を保持してきた一人一人の責任でしょ!



あいにく性暴力に関しては

加害者をバッシングするという段階ですらなく

被害者を責めるという

無知で

未成熟で

ジェンダーギャップランキング110位の

名に恥じない様相を呈していますが


でも、でもです

やっと性暴力に関して

理解が進んだとしても

私たちはこういう思想の人たちが

一定数いることを

念頭に置いておかないと

いけないとおもうんですよね。



出来損ないだったから

どうしようもないやつだったから

クズだったから、仕方ない。

そんな言葉で片付けようとしてたら

本当に解決はしないですよ。


だって打つ手は

本来いくらでもあるはずなのに!



性暴力は許されない

自分の体は自分だけのもの

もしも被害にあっても

あなたは悪くないよと

性教育を幼い頃から

徹底することとか、


性暴力被害者の支援に

国家予算をしっかりつけるとか、


レイプ事件を

正しくさばける

まともなジェンダー感覚をもった

裁判官を育てるとか、


性暴力加害者の

更生プログラムを拡充させて

初犯からきちんと更生プログラムと

治療を、義務付けるとか、

できることなんていくらでもあるでしょ!



その責任を回避しようと

する人たちの事を

私たちは忘れちゃいけない

と思うんです。


つい今月にはいってからも

川崎の児童殺傷事件の犯人ついて、

不良品だと揶揄した芸人もいました。


普通の人と出来損ない。


善良な市民と不良品。


分断と、個人に自己責任を押し付け

責任を回避しようとする社会を

私は絶対見逃したくありません。


この国の司法も行政も立法機関も

私たちの税金で運営されています。


しっかり監視しましょう

目を光らせて、権利を主張しましょう。


民主主義国家という以上

主権は私たちにあります。

私たちが納めている税金で

この国はまわっています。


私たちが守られるために

私たちの大事な人が

きちんと守られるために

私たちは権利を

主張していかないといけないです。



精神的に追い詰められたり

社会から孤立してたり

生きづらさを抱えて

自分自身が暴力に晒されて

他者に危害を加えたり、

自分を殺めるに至る人は、

性暴力でも、児童虐待でも

パートナー間の暴力にも、

共通することだと思います。



そしてこうした人達が

間違った道を歩まないようにするために

相談場所を充実させる事とか

義務教育の時点で教育するとか

問題が起きたら初期の時点で

介入処置をとるとか、

国が対策としてできることは

山ほどあります。


その責任から目を逸らさせようとする人々の

言葉を見逃していると

私たちの安全を守るための政治は

執り行なわれません。


しつこいくらいに

私たちの苦しんだ経験を

この社会の不条理を

そして 希望を、

こうして語っていきましょう。



こうしている今も暴力に苦しみ

逃げ出せない

声をあげられない人の分も。

暴力の末に命を落とした人達の分も

暴力的な思想に支配され

自分も人も大切にできない人達の分も

訴え続けましょう。

ありがとうございました。


©2019 by Wakana Goto. Proudly created with Wix.com